エンポールコメン（1985年生、母ムーンシカイナミ）

エンポールコメン（1985年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時11歳）と交配したムーンシカイナミが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内酒井牧場。戦績は、中央平地20戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上400万下。

経歴

デビュー前

吉永忍厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

3月26日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。馬体重は470kg。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

5月8日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6月25日、中3週で迎えた6戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

8月7日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイノプリンセスにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月20日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びで驀進したが、伸びてきたショウエイルート決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月3日、中1週で迎えた10戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、激烈なハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

9月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月25日、連闘で迎えた12戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のジュンイレブンに3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月6日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月10日、中1週で迎えた15戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったルイテイトに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月17日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（1989年）

1月14日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（6戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のジングウハビトニーに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

2月4日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（7戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた19戦目は、山田和広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1700m 曇/不良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた20戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。