イノセントリーサム（2007年生、母シンディ）

イノセントリーサム（2007年1月25日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「無垢な＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時7歳）と交配したシンディが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦2勝2着1回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、平田修によって5,355万円で落札された。

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

7月31日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は526kg。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

9月20日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月28日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、平岩潤一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1700m 雨/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のエリモマーヴェラスをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月18日、中2週で迎えた5戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のラスティングソングに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2011年）

1月29日、中9週で迎えた6戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月14日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月26日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るユウキハングリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて制した。

7月23日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三国特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のパシコジュリエに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月20日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた11戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

12月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊明特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

5歳（2012年）

3月18日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

4月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったキラウエアにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

4月21日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のメルボルントロフィー（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

8月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

9月8日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月6日、中3週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた19戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。