アンヴェイル（2005年生、母ヴェイルデラルナ）

アンヴェイル（2005年1月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ベールを取る、正体を現す」。毛色は栗毛。種牡馬のロサード（当時9歳）と交配したヴェイルデラルナが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地25戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

6月24日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。馬体重は488kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月29日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

10月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったミスズコーポラルにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（2008年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブレイジングスターをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

2月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都ダート1400m 小雪/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で小牧太騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小牧太騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月15日、約8か月半の休み明けで迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（8戦1勝）。17頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

4歳（2009年）

3月8日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、アサクサゼットキに3/4馬身交わされて2着となった。

4月4日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を5馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の精神でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のエバーモアに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

6月7日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月12日、中4週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

10月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったベルモントガリバーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5歳（2010年）

1月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のカーネリアンシチーに1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

2月20日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月4日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（6戦2勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

8月22日、中6週で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のマカオジョッキークラブトロフィー（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

6歳（2011年）

1月23日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力でバテることなく粘り続けて、最後は2着のナイトフッドに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

5月7日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（8戦3勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた22戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月9日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

12月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2011フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

7歳（2012年）

1月5日、中1週で迎えた25戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。