アサクサゼットキ（2003年生、母エアインセンス）

アサクサゼットキ（2003年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋Ｚ旗（決戦の時に掲げる旗）」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時9歳）と交配したエアインセンスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着5回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、田原源一郎によって6,615万円で落札された。

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

8月28日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたタガノアイガー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月24日、中3週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（2006年）

2月4日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月19日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミックベンハーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月9日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたマイネルスパークル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月30日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマルタカアーサーに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

6月11日、中5週で迎えた7戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

10月15日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菊沢隆徳騎手（6戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったドラゴンウェルズにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菊沢隆徳騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマルタカハーモニーにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月26日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で菊沢隆徳騎手（8戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたシルクタイガー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

4歳（2007年）

2月3日、中6週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（9戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

4月21日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月14日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（11戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

5歳（2008年）

5月17日、約6か月半の休養明けで迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

12月13日、約6か月半の休み明けで迎えた21戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

6歳（2009年）

1月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上500万下の安城特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（12戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3月8日、中5週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（13戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアンヴェイルを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って久しぶりに勝利を挙げた。

7歳（2010年）

2月13日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた24戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（14戦3勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい最後はエーシンマイトップと並んで6着同着となった。

3月6日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

4月3日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた26戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に敗れた。

11月27日、約8か月の休養明けで迎えた27戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2010エクセレントジョッキーズトロフィー（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見せ場なく15着に終わった。

8歳（2011年）

2月6日、中9週で迎えた28戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、梅花特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた29戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、アネモネ特別（佐賀ダート1750m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

3月13日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた30戦目は、すみれ特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村松翔太騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。