シャハザマーン（2021年生、母ドバイマジェスティ）

シャハザマーン（2021年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「千夜一夜物語に登場するシャフリヤールの弟」。毛色は鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時9歳）と交配したドバイマジェスティが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2025年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2024年）

5月4日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

6月23日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、トラストボスに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

8月10日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西塚洸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

10月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの湯沢特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西塚洸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

12月15日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で西塚洸二騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたワンパット決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4歳（2025年）

1月11日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

2月23日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は西塚洸二騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマートリアファルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月23日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西塚洸二騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたメイショウヘール決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月10日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったオーシンハーフに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月24日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（4戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のモーメントキャッチを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

7月27日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの木曽川特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた13戦目は、A.A.バデル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの浜名湖特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のサンライズエースに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。