ヴァーサトル（2012年生、母シャルマンスタイル）

ヴァーサトル（2012年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「多面的な才能がある」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時12歳）と交配したシャルマンスタイルが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）笠松牧場。戦績は、中央平地34戦2勝2着2回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は2016年の呼子特別(500万下)。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月10日、デビュー戦は国分恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月5日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったクラージュシチーに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたカカドゥ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中3週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3歳（2015年）

2月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤホークに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4月4日、中4週で迎えた9戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のメルボルントロフィー（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

9月21日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の甲武特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた13戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 雨/重）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

11月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

4歳（2016年）

2月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

3月5日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の呼子特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のバトルクライスを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

4月9日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

9月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

10月1日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月13日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

5歳（2017年）

3月19日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた27戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の燧ヶ岳特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下の生田特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月25日、中1週で迎えた31戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

11月3日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。端を奪い、リードを5馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた33戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

6歳（2018年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。13着に終わった。

2月24日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた35戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

5月6日、中9週で迎えた36戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。10着に終わった。