アイディンショット（1992年生、母アイディンリリー）

アイディンショット（1992年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアイネスフウジン（当時5歳）と交配したアイディンリリーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）畑端牧場。戦績は、中央平地13戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年の彦星賞(900万下)。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

12月11日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 雨/良）に出走。馬体重は506kg。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。逃げる形となり、極端なハイペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

3歳（1995年）

1月7日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

1月28日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヤマタケロンに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月18日、中6週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月17日、中6週で迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のアベリア賞（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ダイワグレートに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4歳（1996年）

3月3日、約8か月半の休養明けで迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月13日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の咲花特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり最後はケイシュウトライと並んで11着同着となった。

8月4日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のミナミノジャックに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5歳（1997年）

4月26日、約9か月の休養明けで迎えた11戦目は、田村宏之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のサンエムライジンに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

5月18日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田村宏之騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

7月6日、中6週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のケイアイピエールに3馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。