シップウドトウ（2005年生、母キティーパラダイス）

シップウドトウ（2005年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「疾風怒涛」。毛色は栗毛。種牡馬のメイショウドトウ（当時9歳）と交配したキティーパラダイスが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地13戦0勝2着1回、地方21戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2011年の鵡川カネダイ大野商店シシャモ特別(一般B1-1)。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月18日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したブライダルフェアにハナ差届かず2着となった。

12月9日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

4歳（2009年）

1月11日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、一般B10（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた6戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、一般B11 C3（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスプリングコウセイに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月9日、中1週で迎えた7戦目は、高千穂特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

2月27日、中2週で迎えた8戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般B10（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトミノジョーンズをハナ差振り切って2勝目を手にした。

3月9日、中0週で迎えた9戦目は、大垣共立銀行創立記念杯（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ルリーバニヤンに交わされて1馬身半差の2着となった。

4月12日、中4週で迎えた10戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

5月2日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

5月31日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6月21日、中2週で迎えた13戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の夕張特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

10月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

12月10日、中7週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた16戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルビット特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5歳（2010年）

2月9日、中8週で迎えた17戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、マルチビクトリー特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月11日、中8週で迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

8月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

10月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた21戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、新ひだか町特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラカンパネラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

11月16日、中2週で迎えた22戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、北海道産米「ゆめぴりか」特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたラブリーランサム決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6歳（2011年）

4月29日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、日高町水道協会特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったプレザントシーズンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた24戦目は、応援ビヤパーティーAiba浦河特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた25戦目は、サッポロクラシック特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は山口竜一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた26戦目は、マツヨイグサ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は佐々木国明騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したシセイアスカにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月5日、中1週で迎えた27戦目は、道の駅「樹海ロード日高」特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は山口竜一騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた28戦目は、サムライハート賞（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のイーグルフラップに3馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

8月3日、中1週で迎えた29戦目は、マルカシェンク賞（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた30戦目は、北海道えぞ松特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山口竜一騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロスチャイルドキーに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月30日、中1週で迎えた31戦目は、合歓の木特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた32戦目は、鵡川カネダイ大野商店シシャモ特別（門別ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は山口竜一騎手（6戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のカネマサゴールドをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月4日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、浦河町獣医師会特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

10月18日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた34戦目は、応援ビヤパーティーAiba浦河特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。