フロアクラフト（2010年生、母リッチダンサー）

フロアクラフト（2010年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ダンスフロアの使い方（ダンス用語）。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時18歳）と交配したリッチダンサーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地32戦4勝2着6回。2013年のスイートピーステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月4日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったサトノプレステージにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したオースミナインを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2013年）

1月12日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤキンカクに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月3日、中2週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4月7日、中8週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたブリリアントアスク決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月28日、中2週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたリラコサージュ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月19日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着を確保した。

7月13日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月25日、中5週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の積丹特別（函館芝2600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

11月3日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヤマニンプードレをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

12月8日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴットラウディーをクビ差振り切って3勝目を手にした。

4歳（2014年）

1月13日、中4週で迎えた13戦目は、M.ギュイヨン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3月23日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったリヤンドファミユにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4月26日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（8戦2勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

8月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（9戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（10戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月22日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（11戦2勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

5歳（2015年）

2月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のベッラヴォーチェに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

3月14日、中2週で迎えた22戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したコナブリュワーズにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月29日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

5月30日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（12戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた25戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（13戦2勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

9月21日、中9週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

11月15日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

6歳（2016年）

1月11日、中7週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（14戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

2月14日、中4週で迎えた31戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。