ヤマニンアンプリメ（2014年生、母ヤマニンエリプス）

ヤマニンアンプリメ（2014年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+印刷する(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時11歳）と交配したヤマニンエリプスが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は廣田伉助。戦績は、中央平地18戦4勝2着1回、地方1戦0勝。2019年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)に勝利した他、2019年のクラスターカップ(Jpn3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月1日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月10日、中9週で迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3歳（2017年）

1月8日、中1週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

2月12日、中4週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤサシサを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月19日、中4週で迎えた6戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4月9日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

9月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るモズワッショイを上がり1位の末脚で半馬身差し切って休み明け初戦をモノにした。

10月9日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るピースマークを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（2018年）

1月21日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るラズールリッキーを鮮烈な末脚で3/4馬身差し切って4勝目を収める

2月18日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月31日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

4月11日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

6月9日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島良太騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月22日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島良太騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月14日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で鮫島良太騎手（7戦2勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたコパノキッキング決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

11月3日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で鮫島良太騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったホウショウナウにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

5歳（2019年）

1月5日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスズカコーズラインを3/4馬身振り切って5勝目を掴み取った。

1月27日、中2週で迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（9戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジューヌエコールを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3月21日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（10戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサクセスエナジーにアタマ差届かず2着に惜敗した。

5月1日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた25戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（11戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったゴールドクイーンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月6日、中4週で迎えた26戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウアイアンに3馬身の差をつけて重賞初制覇を果たした。

8月12日、中9週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた27戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒロシゲゴールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

9月12日、中3週で迎えた28戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月4日、中7週で迎えた29戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドクイーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

6歳（2020年）

4月8日、約5か月の休み明けで迎えた30戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

7月12日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

8月12日、中3週で迎えた32戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

10月7日、中7週で迎えた33戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

2020年11月10日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

7歳（2021年）

1月31日、約4か月の休養明けで迎えた34戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた35戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

2021年2月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。