マルマツエース（1988年生、母トシシゲエース）

マルマツエース（1988年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のギャロップダイナ（当時8歳）と交配したトシシゲエースが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はWing Farm。戦績は、中央平地19戦5勝2着1回、地方1戦0勝。1992年の安田記念(G1)で4着に入った他、1992年のエプソムカップ(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

仲住芳雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

1月26日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は544kg。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、キリスパートに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月2日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカシマアカフジに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月11日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田富男騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のオースミプリンスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で安田富男騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

10月13日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で安田富男騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた9戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

4歳（1992年）

1月11日、中9週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田富男騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

2月8日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（9戦2勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（10戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のモンタミールに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月25日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（11戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトウショウヒューイを3/4馬身振り切って4勝目を挙げた。

5月17日、中2週で迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、4着に入り込んだ。

6月13日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（12戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒダカハヤトを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを獲得した。

7月5日、中2週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（13戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた17戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（14戦5勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（15戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

6歳（1994年）

6月4日、約19か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた19戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（16戦5勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

7歳（1995年）

4月20日、約10か月半の休み明けで迎えた20戦目は、白田日出夫騎手を鞍上に迎えて、かしわ記念（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。