トウショウヒューイ（1988年生、母エイテイトウシヨウ）

トウショウヒューイ（1988年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルスキー（当時14歳）と交配したエイテイトウシヨウが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着6回、中央障害4戦0勝2着1回。1993年の東京新聞杯(G3)で2着に入った他、1992年のエプソムカップ(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

10月13日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は496kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したサバンナロジェを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るランボーを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1991年）

3月23日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るハツノサルーラを上がり3位タイの末脚でハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

11月24日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1992年）

1月5日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の東雲賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

1月18日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の頌春賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（9戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したイトマンノリョウシを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

2月23日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（10戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーアエンペラーに7馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

3月28日、中4週で迎えた13戦目は、船橋ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（11戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったロバートタイガーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（12戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったマルマツエースを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月24日、中3週で迎えた15戦目は、欅ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田政人騎手（13戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカナディアンシチーを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

6月13日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で柴田政人騎手（14戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で柴田政人騎手（15戦4勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月31日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田政人騎手（16戦4勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で柴田政人騎手（17戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったセンショウダッシュにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月20日、中3週で迎えた20戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で柴田政人騎手（18戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

5歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた21戦目は、ジャニュアリーステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で柴田政人騎手（19戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマルブツサンキストをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

2月7日、中3週で迎えた22戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で柴田政人騎手（20戦5勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたキョウワホウセキ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月14日、中4週で迎えた23戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で柴田政人騎手（21戦5勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

4月24日、中5週で迎えた24戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で柴田政人騎手（22戦5勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は18戦連続で柴田政人騎手（23戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

10月23日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

11月14日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた28戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（24戦5勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

12月25日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた29戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（25戦5勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

6歳（1994年）

1月6日、中1週で迎えた30戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（26戦5勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

2月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

4月10日、中8週で迎えた32戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた33戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた34戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で大江原哲騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったヌーブリエパから3/4馬身差の2着となった。

5月28日、中2週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で大江原哲騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。競走中止となった。