マルブツサンキスト（1987年生、母セレクトサンキスト）

マルブツサンキスト（1987年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のプルラリズム（当時7歳）と交配したセレクトサンキストが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地40戦7勝2着5回、中央障害1戦0勝、地方3戦0勝。1993年の小倉記念(ハンデG3)に勝利した他、1993年の朝日チャレンジカップ(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

11月12日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマチカネモユルに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月17日、中4週で迎えた2戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

3歳（1990年）

1月21日、中4週で迎えた3戦目は、4歳500万下の寒梅賞（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は増井裕騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったリワードエンペラーから3馬身差の2位に入線したが、その後失格となった。

12月1日、約10か月半の休み明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のサンダーシチーを半馬身振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

12月16日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（3戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

4歳（1991年）

1月15日、中3週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

4月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、5歳以上900万下の’91ブルードメアサイヤーズステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で増井裕騎手（6戦2勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

6月16日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

6月23日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田英敬騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で久保田英敬騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

8月24日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は増井裕騎手（7戦2勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず3着に敗れた。

9月1日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（8戦2勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、ジェーンエアに半馬身交わされて2着となった。

10月13日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るファストモリスを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて優勝

10月27日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカチタガールに2馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

11月16日、中2週で迎えた17戦目は、ノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（9戦2勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のナスノローランに1馬身1/4の差をつけて5勝目を収める

12月1日、中1週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、’91ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

5歳（1992年）

10月18日、約10か月半の休養明けで迎えた19戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（11戦3勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた21戦目は、比叡ステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（12戦3勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、パリスハーリーに交わされて1馬身差の2着となった。

12月6日、中1週で迎えた22戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、’92ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた23戦目は、’92フェアウェルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（1993年）

1月10日、中1週で迎えた24戦目は、ジャニュアリーステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は増井裕騎手（13戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたトウショウヒューイ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

1月31日、中2週で迎えた25戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（14戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた26戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた27戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

5月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、ハンデ戦のストークステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（15戦3勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（16戦3勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたリドガイ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

6月27日、中2週で迎えた30戦目は、大原ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（17戦3勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた31戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のモンタミールに1馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

8月8日、中3週で迎えた32戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた33戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のジョースナイパーに2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

9月19日、中2週で迎えた34戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、ウィッシュドリームに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中2週で迎えた35戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた36戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

12月26日、中4週で迎えた38戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（18戦3勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

7歳（1994年）

1月5日、中0週で迎えた39戦目は、ハンデG3の金杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（19戦3勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた40戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。12着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた41戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は増井裕騎手（20戦3勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

4月24日、中8週で迎えた42戦目は、谷地勝則騎手を鞍上に迎えて、一般（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた43戦目は、一般（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷地勝則騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月27日、約3か月の休養明けで迎えた44戦目は、一般（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で谷地勝則騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。