パリスハーリー（1988年生、母スイートリチヤード）

パリスハーリー（1988年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハーリー（当時8歳）と交配したスイートリチヤードが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地22戦6勝2着5回。1993年の京都記念(ハンデG2)に勝利した他、1993年、1994年と関門橋ステークス(オープン)で2回2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

4月20日、デビュー戦は須崎昇騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のケイエスミラクルを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月5日、中1週で迎えた2戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

4歳（1992年）

1月26日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマニンフォックスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月8日、中1週で迎えた4戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシンコウマキシムに1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の’92ブルードメアサイヤーズステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のキクノミンストレルに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

5月10日、中3週で迎えた7戦目は、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたピーチブルーム決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6月13日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で土肥幸広騎手（6戦2勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた9戦目は、関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で土肥幸広騎手（7戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

8月30日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったケイワンにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

9月19日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下のHTB杯（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

11月1日、中5週で迎えた12戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルブツパワフルを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

11月21日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、比叡ステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルブツサンキストを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目を手にした。

5歳（1993年）

1月5日、中5週で迎えた14戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったワイドバトルにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

2月21日、中2週で迎えた16戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のエイシンテネシーに1馬身の差をつけて重賞初制覇を果たした。

4月4日、中5週で迎えた17戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

10月23日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた19戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に出走。17頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた20戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

6歳（1994年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた22戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、抜け出したワイドバトルを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。