イトマンノリョウシ（1987年生、母デイレンマ）

イトマンノリョウシ（1987年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時18歳）と交配したデイレンマが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）幌別牧場。戦績は、中央平地15戦4勝2着4回、中央障害6戦2勝。主な勝ち鞍は1992年の節分賞(900万下)。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

11月4日、デビュー戦は音無秀孝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。競走中止となった。

3歳（1990年）

10月28日、約12か月の休養明けで迎えた2戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

11月18日、連闘で迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイストレートを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

12月1日、中1週で迎えた5戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のキャプテンホワイトに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、連闘で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったプラウドモアに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（1991年）

10月5日、約10か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカントリーアイに3馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月26日、連闘で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の精進湖特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったミスターマークに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の芦ノ湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ユーワアトラスに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月1日、連闘で迎えた11戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の尾張特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードナイスボーイに約11馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月15日、中1週で迎えた12戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

5歳（1992年）

2月8日、中7週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のトウショウヒューイをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

9月12日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、スカイブルーステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

10月17日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

6歳（1993年）

3月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で嘉堂信雄騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のエミノディクタスに約12馬身の大差をつけて1番人気に応えた。

9月4日、中1週で迎えた19戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で嘉堂信雄騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月10日、中4週で迎えた20戦目は、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で嘉堂信雄騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のカネツクリスタルに半馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月23日、中1週で迎えた21戦目は、押田年郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に57kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。競走中止となった。