トーアエンペラー（1986年生、母トーアローシン）

トーアエンペラー（1986年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時17歳）と交配したトーアローシンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道虻田郡豊浦町、生産者は（有）トーア牧場。戦績は、中央平地27戦5勝2着3回、地方11戦1勝。主な勝ち鞍は1992年の日吉特別(900万下)。

経歴

デビュー前

久保田敏夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月13日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトネカチドキに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月11日、中3週で迎えた2戦目は、3歳400万下の寒菊賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（1990年）

4月1日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた3戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のクリナツキに1馬身3/4の差をつけて久々の実戦をモノにした。

5月4日、中4週で迎えた4戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ヒカルダンサーに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

7月1日、中7週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の咲花特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大崎昭一騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の八海山特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大崎昭一騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールデンビーに7馬身の差をつけて3勝目を手にした。

5歳（1991年）

7月21日、約11か月の休養明けで迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた10戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

8月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

9月1日、連闘で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蓑田早人騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた14戦目は、瀬古正明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1700m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったインターエリモにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

10月27日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で瀬古正明騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のマツラッキーに4馬身の差をつけて4勝目をゲットした。

11月24日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で瀬古正明騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で瀬古正明騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

6歳（1992年）

1月25日、中5週で迎えた18戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は瀬古正明騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた20戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったトウショウヒューイにねじ伏せられて7馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5月3日、中7週で迎えた22戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアルハンブラハイをハナ差振り切って5勝目を手中に収めた。

7月4日、中2週で迎えた25戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

8月1日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

7歳（1993年）

4月21日、約6か月の休み明けで迎えた28戦目は、早川順一騎手を鞍上に迎えて、卯月特別（宇都宮ダート1900m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた29戦目は、ヒナゲシ特別（足利ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で早川順一騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた30戦目は、クンシラン特別（足利ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で早川順一騎手（2戦0勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた31戦目は、ホウセンカ特別（足利ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で早川順一騎手（3戦0勝）。6頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のファーストホームをクビ差制して勝利をモノにする

7月26日、中4週で迎えた32戦目は、太平記記念（足利ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で早川順一騎手（4戦1勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた33戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、葉月特別（宇都宮ダート1500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。

9月8日、中3週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた34戦目は、はやぶさ特別（足利ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は早川順一騎手（5戦1勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

8歳（1994年）

1月25日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、藤本靖騎手を鞍上に迎えて、オシドリ特別（足利ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた36戦目は、一般A2（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は早川順一騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。11着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた37戦目は、おひつじ座特別（足利ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤本靖騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4月19日、中6週で迎えた38戦目は、青木秀之騎手を鞍上に迎えて、ライラック特別（宇都宮ダート1500m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。