ミックファイア（2020年生、母マリアージュ）

ミックファイア（2020年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より+火の玉」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時17歳）と交配したマリアージュが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は高橋フアーム。2023年に羽田盃、東京ダービー及びジャパンダートダービーを制して南関東3歳三冠を達成するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高橋ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、星加浩一によって550万円で落札された。

渡辺和雄厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2022年）

9月23日、デビュー戦は矢野貴之騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。馬体重は496kg。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサワーキャンディーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月1日、中5週で迎えた2戦目は、2歳戦の144.4万円以上（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルマリンシェールに5馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

12月7日、中4週で迎えた3戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のひばり特別（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のサベージに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

3歳（2023年）

5月10日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒーローコールに6馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

6月7日、中3週で迎えた5戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒーローコールに6馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

7月12日、中4週で迎えた6戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキリンジに2馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳M1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマンダリンヒーローに1馬身半の差をつけて無傷の7連勝を決めた。

12月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦4勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2024年）

2月18日、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦2勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

5月1日、中9週で迎えた10戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

10月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（Road to JBC）（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。