コスモインペリウム（2017年生、母シップスログ）

コスモインペリウム（2017年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+支配(ラテン語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のトランセンド（当時11歳）と交配したシップスログが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は能登浩。主な勝ち鞍は2020年のオリエンタル賞(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

和田雄二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月9日、デビュー戦は丹内祐次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

6月29日、中2週で迎えた2戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月21日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のソスピタを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月10日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

11月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、2歳1勝クラスのカトレア賞（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田大知騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

12月8日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

3歳（2020年）

3月28日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた9戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの山藤賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

5月17日、中3週で迎えた10戦目は、3歳1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したグレイトオーサーを差し切れず、1馬身差の2着となった。

6月13日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るライルを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて制した。

7月5日、中2週で迎えた12戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

11月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの精進湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスのオリエンタル賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（5戦1勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミモザイエローに1馬身1/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

12月13日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

4歳（2021年）

1月11日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた17戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。

5歳（2022年）

8月20日、約18か月半の休養明けで迎えた18戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（7戦2勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

6歳（2023年）

1月9日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

3月1日、中6週で迎えた21戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、生誕半世紀記念特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヘキクウに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中2週で迎えた22戦目は、伊尾木洞特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイファーキングズを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

4月16日、中3週で迎えた23戦目は、一般C3 17（高知ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

7歳（2024年）

6月22日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から40kg減らして迎えた24戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、一般C2 12（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったトリシューラに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。