イッキイチユウ（2004年生、母ハートフルスピーチ）

イッキイチユウ（2004年4月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「一喜一遊」。毛色は栗毛。種牡馬のデザートストーリー（当時10歳）と交配したハートフルスピーチが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤本牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方21戦6勝2着6回。主な勝ち鞍は2008年の小久慈焼レース(一般C1二)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤本牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

鈴木勝美厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月28日、デビュー戦は大庭和弥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

2月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

4月8日、中6週で迎えた3戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

7月8日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

9月1日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

9月22日、中2週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた8戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般C3十二（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセイカマシンガンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月18日、中1週で迎えた9戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般C3十一（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスズカエンジェルを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月2日、中1週で迎えた10戦目は、一般C3十（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るクリオを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月24日、中2週で迎えた11戦目は、一般C3七（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスズカエンジェルに2馬身半の差をつけて2勝目を収める

4歳（2008年）

1月13日、中2週で迎えた12戦目は、一般C3三（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスズカエンジェルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

8月10日、約7か月の休養明けで迎えた13戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高松亮騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヤマノマイラヴを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月23日、中1週で迎えた14戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

8月30日、連闘で迎えた15戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のヒロミグレースをクビ差振り切って3勝目をマークした。

9月8日、連闘で迎えた16戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のロッキープレミアムに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

9月22日、中1週で迎えた17戦目は、姫神賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアイゼンフースに2馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

10月11日、中2週で迎えた18戦目は、八幡平賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦3勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では最後まで息が続かず5着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1二（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたカヤドーブラン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月9日、中1週で迎えた20戦目は、小久慈焼レース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で村上忍騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るライズインライフを上がり0位の末脚でアタマ差だけ差し切って制した。

12月26日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた21戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C1九十（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5歳（2009年）

1月21日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（大井ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた23戦目は、一般C2七八九（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったマックに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月3日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2六七（大井ダート1500m 内回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で柏木健宏騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

4月7日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、一般C2七八（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柏木健宏騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月8日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、一般C2八九（大井ダート1500m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柏木健宏騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた27戦目は、一般C2十11（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で柏木健宏騎手（5戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた28戦目は、一般C2八九（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で柏木健宏騎手（6戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。