カシワズハンター（1988年生、母カネイチバン）

カシワズハンター（1988年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のデイードオブギフト（当時13歳）と交配したカネイチバンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は青森桜井牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着5回、地方1戦0勝。1992年のカシオペアステークス(オープン)で3着に入った他、1992年の六甲ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

上田三千夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

3月23日、デビュー戦は宮徹騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。馬体重は406kg。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

5月18日、中7週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮徹騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮徹騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったユタカマルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月30日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京芝2000m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で宮徹騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセンタートークに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で宮徹騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

9月7日、中5週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の小牧特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で宮徹騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマーサズヒーローに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月13日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で宮徹騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の藤森特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で宮徹騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で宮徹騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したレットイットビーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月7日、中1週で迎えた10戦目は、田所清広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシービーキャンディに1馬身3/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月22日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所清広騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたニシノブルース決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（1992年）

1月11日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田所清広騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

2月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田所清広騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したミスターコウミョウを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月8日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田所清広騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月29日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田所清広騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で田所清広騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた17戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’92ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のダイタクミストラルに1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

5月3日、中2週で迎えた18戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田所清広騎手（7戦1勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

6月6日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のグリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は宮徹騎手（9戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた20戦目は、関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮徹騎手（10戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月1日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の博多特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮徹騎手（11戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレットイットビーをハナ差振り切って4勝目を掴み取った。

8月30日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で宮徹騎手（12戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

10月4日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイティボレーを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

10月24日、中2週で迎えた24戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（2戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

12月13日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（3戦2勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた26戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（1993年）

8月30日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、野口睦三騎手を鞍上に迎えて、アフターファイブ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。12着に敗れた。