ソーアラート（2000年生、母スペシャルアラート）

ソーアラート（2000年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「非常に敏速な」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時7歳）と交配したスペシャルアラートが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカヤノ牧場。戦績は、中央平地12戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年の鳴門ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、カヤノ牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ノーザンファームによって1,365万円で落札された。13歳のとき、ノーザンレーシングから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、コスモヴューファームによって504万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

10月5日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスフェリチタに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、タイガーモーションに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月10日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

3歳（2003年）

6月8日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、4着に入った。

11月16日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたホッカイキャシー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2004年）

11月20日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のストロングメモリーを半馬身振り切って久しぶりの実戦を物にした。

12月11日、中2週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のニジノカナタヘに1馬身3/4の差をつけて断然の支持に応えた。

5歳（2005年）

1月8日、中3週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダイワインディアナに2馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

1月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミリオンベルに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月19日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3月27日、中4週で迎えた11戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後はメイショウオキナと並んで1着同着となった。

4月23日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。