ストロングメモリー（2000年生、母アピーリングストーリー）

ストロングメモリー（2000年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「鮮烈な記憶」。毛色は栗毛。種牡馬のエンドスウィープ（当時9歳）と交配したアピーリングストーリーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地26戦5勝2着6回。主な勝ち鞍は2005年のBSN賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

8月10日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったシルキーラグーンから1馬身1/4差の2着となった。

9月7日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のシーキングマイラブに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月5日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

3歳（2003年）

3月30日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたサウスデピュティ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月14日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウエスタンライブに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2004年）

2月21日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では非凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月20日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したソーアラートを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったマグネティックマンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2005年）

1月15日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のスプリングボードに3馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月12日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったローレルアンジュにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月3日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したパレスエースを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月23日、中2週で迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のBSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチョウカイロイヤルをクビ差振り切って制した。

8月28日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

6歳（2006年）

1月29日、約5か月の休み明けで迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のピクシーダストに1馬身3/4の差をつけて久々の実戦を制した。

2月18日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月11日、中2週で迎えた26戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。