ピクシーダスト（2002年生、母シャンクシー）

ピクシーダスト（2002年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ピーターパンで自由に飛び回れる魔法の粉」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したシャンクシーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年のうずしおステークス(1600万下牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

2月13日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、テンイムホウに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月20日、中4週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のシャークブロードに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月17日、中3週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

6月5日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモカメリアを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて優勝

10月15日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

11月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

4歳（2006年）

1月29日、中9週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったストロングメモリーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

2月12日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアイアムアドーターをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月16日、中8週で迎えた10戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

6月25日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 小雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

9月16日、中9週で迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

5歳（2007年）

3月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

3月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグリーディーに1馬身3/4の差をつけて4勝目を獲得した。

4月7日、中1週で迎えた17戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

8月11日、中9週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

11月10日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

6歳（2008年）

1月6日、中7週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

1月12日、連闘で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

3月2日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた25戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のアクロスザヘイブンを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。