アイアムアドーター（2002年生、母アイアムザウィナー）

アイアムアドーター（2002年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋娘」。毛色は鹿毛。種牡馬のデヒア（当時11歳）と交配したアイアムザウィナーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

11月20日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は488kg。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のアポロベルーガに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2005年）

1月8日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

1月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

3月6日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

6月25日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 雨/稍重）に49kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るスクリーマーを上がり2位の末脚で半馬身差し切って2勝目を手に入れた。

7月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

10月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた10戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

12月11日、中3週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ボニヤ騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた12戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

4歳（2006年）

1月8日、中1週で迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた14戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

2月12日、中1週で迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したピクシーダストにアタマ差届かず2着となった。

4月23日、中9週で迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月14日、中2週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

6月4日、中2週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って16着に敗れた。

7月16日、中5週で迎えた19戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のドリームスペクターに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月13日、中3週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では脚を伸ばせず18着に終わった。

10月15日、中8週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったケイエスアイにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月16日、中5週で迎えた23戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウエスタンウッズを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

5歳（2007年）

1月27日、中5週で迎えた24戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

4月1日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた26戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフジビュースタンドステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

6月30日、中9週で迎えた27戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

9月29日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

12月9日、中7週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の2007フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

6歳（2008年）

1月12日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。