ピサノグラフ（2002年生、母シンコウラブリイ）

ピサノグラフ（2002年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋テニスプレーヤー名」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したシンコウラブリイが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）シンコーファーム。戦績は、中央平地29戦4勝2着7回。2006年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月24日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したビリーヴザミラクルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、伸びてきたビコーグレイス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月27日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたマイネコンテッサ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2005年）

3月26日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のマイネルブラジリエに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月3日、連闘で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエスユープリサイスを3/4馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

4月24日、中2週で迎えた6戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月3日、中9週で迎えた7戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

9月10日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

10月9日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したレミニセンスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月23日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月17日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサイレントアスクをハナ差振り切って3勝目を挙げた。

4歳（2006年）

2月11日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5月21日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

5月28日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

7月1日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたサムソンハッピー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月20日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

9月10日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケイアイボイジャーを半馬身振り切って4勝目を奪取した。

10月15日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では圧巻の末脚を発揮したが、6着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したコスモマーベラスにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月3日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は塚田祥雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2007年）

1月8日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は塚田祥雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

10月21日、約7か月半の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。

11月10日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（10戦2勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったテンイムホウにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（2008年）

1月27日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。