コスモマーベラス（2002年生、母ロモーラ）

コスモマーベラス（2002年6月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋信じられない、奇跡的な（父名より連想）」。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時10歳）と交配したロモーラが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中村和夫。戦績は、中央平地31戦7勝2着6回、地方2戦0勝。2006年のヴィクトリアマイル(牝G1)で4着に入った他、2006年の愛知杯(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、中村和夫から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ビッグレッドファームによって2,625万円で落札された。

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

10月30日、デビュー戦は長谷川浩大騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は430kg。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒシソニックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったマルカジークにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月5日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

3歳（2005年）

2月5日、中8週で迎えた4戦目は、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で長谷川浩大騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタケカワルキューレを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3月13日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で長谷川浩大騎手（4戦2勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5月1日、中2週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたライラプス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月22日、中2週で迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

9月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のショウナンパントルを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月16日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

12月4日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったマイネソーサリスを3/4馬身捉え切れず2着となった。

12月17日、中1週で迎えた13戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたグレイトジャーニー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2006年）

1月18日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3月12日、中7週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

4月22日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

7月23日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のソリッドスライダーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

9月16日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたスプリングドリュー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月15日、中3週で迎えた21戦目は、L.イネス騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のピサノグラフをクビ差振り切って雨下の大混戦を制した。

12月3日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウイングレットに1馬身3/4の差をつけて優勝

12月16日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤキッスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2007年）

4月21日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

6月17日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

10月14日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた30戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のザレマをクビ差振り切って7勝目を奪取した。

12月15日、中1週で迎えた31戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6歳（2008年）

2月3日、中6週で迎えた32戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

3月16日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。