ソリッドスライダー（2001年生、母ダンシエンヌ）

ソリッドスライダー（2001年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「堅固な滑り金具」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時8歳）と交配したダンシエンヌが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地31戦5勝2着9回。主な勝ち鞍は2007年の稲村ヶ崎特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、平井卓志によって3,675万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

8月2日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

12月7日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフォスターズソングに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月28日、中2週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3歳（2004年）

1月31日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、伸びてきたエイユーハーデイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月13日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月1日、中6週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月18日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の津田沼特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカメリアローズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月30日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の土湯特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のパープルキングを半馬身振り切って2勝目を奪取した。

4歳（2005年）

5月22日、約7か月の休み明けで迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

7月2日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の大森浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のマイネルピカドールに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

8月7日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

9月25日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、フレンチクルーラーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月22日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

12月11日、中6週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のジュラナスリングをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5歳（2006年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

4月1日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたイブキディリータ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

7月8日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、コンドルクエストにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月6日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったコスモマーベラスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

9月24日、中6週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたマヤノスターダム決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月15日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた22戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたピアチェヴォーレ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6歳（2007年）

4月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したリヴァプールを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月9日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のレーザーズエッジに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

6月23日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に終わった。

7歳（2008年）

3月30日、約9か月半の休養明けで迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

5月4日、中4週で迎えた27戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

9月14日、約4か月半の休養明けで迎えた28戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月11日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた30戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

8歳（2009年）

1月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。