イブキディリータ（2000年生、母イブキスタイリスト）

イブキディリータ（2000年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋物語（ゲーム）の平民出身の国王の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したイブキスタイリストが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）北陽ファーム。戦績は、中央平地14戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2006年の浅草特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

3月23日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入った。

4月6日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグランプリゴールドに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月10日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

8月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の火打山特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたキャッスルブラウン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月14日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファスファールを半馬身差し切って順当に勝利した。

11月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したグラスボンバーを差し切れず、2馬身差の2着となった。

12月21日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ドラージェイにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2004年）

1月10日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

7月17日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下の日田特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったゲイリークィンビーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月1日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロテディベアを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月15日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のグリーングラスメモリアル（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のハッピートゥモローに1馬身1/4の差をつけて4勝目をゲットした。

6歳（2006年）

4月1日、約20か月の休養明けで迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のソリッドスライダーをアタマ差振り切って休み明け初戦を物にした。