ピアチェヴォーレ（2001年生、母セシルカット）

ピアチェヴォーレ（2001年2月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「愛らしく（伊、音楽用語）」。毛色は栗毛。種牡馬のオペラハウス（当時13歳）と交配したセシルカットが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦4勝2着5回。2007年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2004年）

1月12日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

7月24日、約6か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルピカドールを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月7日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたヒカルウェイブ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月22日、中1週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて17番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のトゥールーズに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月18日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4歳（2005年）

4月16日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい15着に敗れた。

5月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

8月7日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフレンチムードにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月27日、中2週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

10月23日、中7週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の原町特別（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

11月5日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーセンハピネスにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月13日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2006年）

4月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダンツサクラをハナ差振り切って久々に勝利を挙げた。

5月20日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

8月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したジョリーノエルにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月22日、中6週で迎えた19戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の原町特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のシャドウストリームに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月4日、中1週で迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のソリッドスライダーをクビ差振り切って制した。

12月3日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた22戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

6歳（2007年）

1月28日、中5週で迎えた23戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

3月11日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。