ハシノフラワー（1983年生、母キタノスガタ）

ハシノフラワー（1983年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時9歳）と交配したキタノスガタが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）田原橋本牧場。戦績は、中央平地11戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1988年の立春賞(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

橋本輝雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

3月2日、デビュー戦は牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。鞍上は根本康広騎手。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフタバラッキーに2馬身半の差をつけて勝利を収めた。

3月22日、4歳400万下（中山ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で根本康広騎手。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオールスピリットに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月12日、4歳400万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で根本康広騎手。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

4歳（1987年）

3月1日、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で根本康広騎手。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

3月29日、5歳以上900万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で根本康広騎手。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

4月11日、ハンデ戦で5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は原昌久騎手。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

11月8日、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は木藤隆行騎手。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のレディーホウヨウに3馬身の差をつけて勝利を掴み取った。

11月22日、4歳以上400万下の芦ノ湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は根本康広騎手。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアームアニエリにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

12月26日、ハンデ戦で4歳以上900万下の師走特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で根本康広騎手。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

5歳（1988年）

2月7日、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で根本康広騎手。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のビンゴスナイパーを半馬身振り切って勝利を掴んだ。

2月28日、牝馬限定の5歳以上900万下の調布特別（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で根本康広騎手。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。