オオエライジン（2008年生、母フシミアイドル）

オオエライジン（2008年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。2011年にNARグランプリ3歳最優秀牡馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のキングヘイロー（当時13歳）と交配したフシミアイドルが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）伏木田牧場。戦績は、地方26戦16勝2着1回。2011年、2012年と兵庫ゴールドトロフィー(ハンデJpn3)で2回3着に入った他、2011年の黒潮盃(S2)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

2歳のとき、湯浅一夫から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、永村侑によって546万円で落札された。

橋本忠男厩舎（園田）へ入厩。

2歳（2010年）

8月3日、デビュー戦は大山真吾騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストトライ（園田ダート820m 晴/良）に出走。馬体重は477kg。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレイクブルーに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月8日、中4週で迎えた2戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、2歳（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマンボビーンに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月28日、中6週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞の兵庫若駒賞（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のホクセツサンデーに1馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

12月31日、中8週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の園田ジュニアカップ（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグリーンアイズに2馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

3歳（2011年）

2月9日、中5週で迎えた5戦目は、3歳地方重賞の園田ユースカップ（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のコアレスバトラーに3馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

3月9日、中3週で迎えた6戦目は、3歳A B（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（4戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のニシノイーグルに3馬身の差をつけて無傷の6連勝を決めた。

6月9日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳地方重賞の兵庫ダービー（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（5戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホクセツサンデーに7馬身の差をつけて無傷の7連勝を決めた。

8月16日、中9週で迎えた8戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で木村健騎手（6戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリアライズブラボーを次元の違う末脚で半馬身差し切って無傷の8連勝を決めた。

10月14日、中7週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で木村健騎手（7戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアムロを強烈な末脚で半馬身差し切って無傷の9連勝を決めた。

11月24日、中5週で迎えた10戦目は、スポニチなにわ賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で木村健騎手（8戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドクターラオウをクビ差振り切って無傷の10連勝を決めた。

12月28日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で木村健騎手（9戦9勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（2012年）

2月8日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 雪/不良）に出走。鞍上は11戦連続で木村健騎手（10戦9勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

5月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート1870m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で木村健騎手（11戦9勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のパーフェクトランに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月27日、中7週で迎えた14戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は13戦連続で木村健騎手（12戦10勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

9月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から21kg増やして迎えた15戦目は、福崎サルビア特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で木村健騎手（13戦10勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブライトフェースに9馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月3日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で木村健騎手（14戦11勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

11月5日、中4週で迎えた17戦目は、Jpn1のJBCスプリント（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で木村健騎手（15戦11勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた18戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で木村健騎手（16戦11勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、ニシノイーグルに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月26日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は18戦連続で木村健騎手（17戦11勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2013年）

10月25日、約10か月の休み明けで迎えた20戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のパーフェクトランに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

12月5日、中5週で迎えた21戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホクセツサンデーに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

6歳（2014年）

1月3日、中3週で迎えた22戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のアウトジェネラルをハナ差振り切って勝利数を15に伸ばす

2月13日、中5週で迎えた23戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（2戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3月26日、中5週で迎えた24戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた25戦目は、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート1870m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（4戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のハルイチバンに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月25日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた26戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。