スペロデア（2017年生、母サクラフォルトゥナ）

スペロデア（2017年4月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「希望の女神(伊)。父名、母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時12歳）と交配したサクラフォルトゥナが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は長浜秀昭。戦績は、中央平地2戦1勝。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、長浜秀昭から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ノルマンディーファームによって442.8万円で落札された。

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額1,000万円（2.5万×400口）で一口馬主が募集された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

1月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエレガントヴォイスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月8日、中7週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って7着に敗れた。

11月7日、約8か月の休養明けで迎えた3戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、パープルヒビキに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月9日、中5週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したニーズヘッグにクビ差届かず2着に惜敗した。

1月24日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のアドアステラに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4月25日、中7週で迎えた8戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

5月22日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

7月24日、中8週で迎えた10戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のペイシャノリッジに3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの神無月ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は永野猛蔵騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

12月5日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

5歳（2022年）

4月30日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの東北ステークス（福島ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

7月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

12月4日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの市川ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は永野猛蔵騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。

6歳（2023年）

1月14日、中5週で迎えた16戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

3月18日、中8週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

5月21日、中8週で迎えた18戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

6月25日、中4週で迎えた19戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲州街道ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

10月1日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、小林勝太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

2023年10月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。