タイセイジーニアス（2008年生、母タニノジャドール）

タイセイジーニアス（2008年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋天才」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時9歳）と交配したタニノジャドールが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地26戦2勝、中央障害20戦1勝2着1回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、カントリー牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、田中成奉によって2,625万円で落札された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月24日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

12月26日、中5週で迎えた3戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝2000m 雪/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

3歳（2011年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

5月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のディープフィールドに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月24日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

11月27日、中8週で迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

12月24日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

4歳（2012年）

1月21日、中3週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月30日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップアポロ賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアースツリーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

8月5日、中3週で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、6着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

5歳（2013年）

2月10日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦0勝）。17頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた22戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

9月28日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた25戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

6歳（2014年）

1月19日、中8週で迎えた26戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3月16日、中7週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた28戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

5月10日、中5週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。最後は、勝ったダノンゴールドから約14馬身差の2着となった。

7月5日、中5週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で白浜雄造騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で白浜雄造騎手（6戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のプロジェクトブルーに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

11月22日、約3か月の休み明けで迎えた34戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で白浜雄造騎手（7戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。8着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた35戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。5着を確保した。

7歳（2015年）

1月17日、中4週で迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝3330m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月7日、中6週で迎えた37戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

5月2日、中7週で迎えた38戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。4着を確保した。

5月16日、中1週で迎えた39戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝3290m 外→内曇/重）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（8戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。13着に敗れた。

7月4日、中6週で迎えた40戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 曇/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

7月18日、中1週で迎えた41戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3330m 曇/重）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（9戦1勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月22日、中4週で迎えた42戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/稍重）に出走。鞍上は難波剛健騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

9月5日、中1週で迎えた43戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた44戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で難波剛健騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた45戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/稍重）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（10戦1勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。12着に終わった。

8歳（2016年）

1月16日、中4週で迎えた46戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（11戦1勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。10着に終わった。

4月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた47戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。8着に終わった。