サウンドガガ（2009年生、母Whistle Call）

サウンドガガ（2009年5月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋アーティスト名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のRoman Ruler（当時7歳）と交配したWhistle Callが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地25戦7勝2着1回、地方4戦1勝2着1回。2014年のスパーキングレディーカップ(牝Jpn3)に勝利した他、2015年の天王山ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤正雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月24日、デビュー戦はC.ウィリアムズ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3歳（2012年）

1月15日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のメイショウゾンビをクビ差振り切って初白星を挙げた。

2月25日、中5週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3月31日、中4週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 小雨/不良）に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。6着に沈んだ。

6月17日、中4週で迎えた7戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の負けん性を発揮してゴールまでタレずに走り切り、5着を確保した。

12月24日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のカシノチョッパーに3馬身の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

4歳（2013年）

1月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は藤懸貴志騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた10戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のテイエムシシオーをクビ差振り切って優勝

3月16日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

4月28日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

11月16日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のゴッドツェッペリンを半馬身振り切って久方ぶりの一戦を制した。

12月15日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のローブドヴルールをハナ差振り切って5勝目を挙げた。

5歳（2014年）

1月11日、中3週で迎えた16戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

4月20日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのオルフェーヴルカップ（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダッシャーワンに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月3日、中1週で迎えた18戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたナガラオリオン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月2日、中8週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカチューシャをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月2日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦4勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

12月14日、中9週で迎えた21戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

6歳（2015年）

1月17日、中4週で迎えた22戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

4月19日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のメイショウノーベルを半馬身振り切って勝利をモノにする

7月1日、中8週で迎えた25戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、トロワボヌールに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（11戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

12月13日、中6週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた28戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

7歳（2016年）

1月23日、中5週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた29戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。