ダッシャーワン（2008年生、母ネガノ）

ダッシャーワン（2008年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「元気のいい人＋１番」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時16歳）と交配したネガノが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地29戦6勝2着4回。2014年のNST賞(オープンハンデ)に勝利した他、2014年の室町ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月20日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2011年）

1月10日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のミキノコモコを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月21日、中9週で迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4歳（2012年）

5月20日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

5月26日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見せ場を作れず15着に敗れた。

7月28日、中8週で迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のアテーナーズブレスに2馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るケビンドゥを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を収める

5歳（2013年）

1月5日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したポアゾンブラックに半馬身届かず2着に敗北した。

3月16日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケイアイダイオウを半馬身振り切って制した。

4月14日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

8月18日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月14日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

6歳（2014年）

1月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

3月1日、中7週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたタイセイファントム決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月20日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのオルフェーヴルカップ（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサウンドガガに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアスコットシチーを半馬身振り切って久々の一戦を制した。

10月25日、中8週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウノーベルに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月14日、中6週で迎えた23戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

7歳（2015年）

1月5日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5月2日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦3勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

8月23日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたトキノゲンジ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8歳（2016年）

4月17日、約8か月の休み明けで迎えた27戦目は、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた28戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月21日、約4か月の休み明けで迎えた29戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。