ポアゾンブラック（2009年生、母サンライトチーフ）
Poison Black
2009.03.31
ポアゾンブラック（2009年3月31日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「媚薬（仏）＋本馬毛色より連想」。2015年にNARグランプリ最優秀短距離馬を受賞した。毛色は青鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時14歳）と交配したサンライトチーフが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）出口牧場。戦績は、中央平地18戦4勝、地方15戦8勝2着4回。2014年のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)で2着に入った他、2015年のクラスターカップ(Jpn3)で2着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
1歳のとき、出口牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、出口牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、村上憲政によって325.5万円で落札された。
野田学厩舎（西脇）へ入厩。
2歳（2011年）
11月22日、デビュー戦は松浦政宏騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストトライ（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は515kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイユーリスペクトに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。
12月15日、中2週で迎えた2戦目は、2歳（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松浦政宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトライに3馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。
12月31日、中1週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞の園田ジュニアカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松浦政宏騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のメイレディに1馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。
3歳（2012年）
3月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳A B（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松浦政宏騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグリマルディに8馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。
4月5日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた5戦目は、3歳地方重賞の菊水賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松浦政宏騎手（4戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホープダイヤを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。
6月7日、中8週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の兵庫ダービー（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松浦政宏騎手（5戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったメイレディを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。
12月9日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた7戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。
12月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の2012ファイナルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。
4歳（2013年）
1月13日、中2週で迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。
2月3日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のダッシャーワンを半馬身振り切って6勝目をゲットした。
3月2日、中3週で迎えた11戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。
4月7日、中4週で迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のアースソニックをハナ差振り切って7勝目を獲得した。
4月28日、中2週で迎えた13戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。
6月15日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。
7月20日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。
5歳（2014年）
1月6日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。
1月26日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のカフェシュプリームをアタマ差振り切って8勝目を挙げた。
7月20日、約6か月の休養明けで迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。
8月24日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が衰えて18着に終わった。
9月13日、中2週で迎えた20戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のワイドバッハに1馬身1/4の差をつけて9勝目を掴み取った。
10月13日、中3週で迎えた21戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ベストウォーリアに交わされて4馬身差の2着に敗北した。
6歳（2015年）
2月1日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。
3月8日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。
4月4日、中3週で迎えた24戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。
4月18日、中1週で迎えた25戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。
6月11日、中7週で迎えた26戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したシゲルカガに3/4馬身届かず2着となった。
6月25日、中1週で迎えた27戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアウヤンテプイに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。
8月12日、中6週で迎えた28戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダノンレジェンドに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。
10月12日、中8週で迎えた29戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で阪野学騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。
11月3日、中2週で迎えた30戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。
12月24日、中6週で迎えた31戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は松浦政宏騎手（6戦5勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。
8歳（2017年）
8月31日、約20か月半の休養明けで迎えた32戦目は、スマホアプリ JA2MP特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は阪野学騎手（4戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサトノプリンシパルを3/4馬身差し切って休み明けの一戦を物にした。
9月21日、中2週で迎えた33戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイセイバンデットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。