ソーヴァリアント（2018年生、母ソーマジック）

ソーヴァリアント（2018年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「とても勇敢」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時10歳）と交配したソーマジックが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年のセントライト記念(G2)で2着に入った他、2022年のチャレンジカップ(G3)を連覇するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月11日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。0着に敗れた。

3歳（2021年）

1月10日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたグローリアスサルム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

1月24日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアルビージャに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月7日、中5週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず4着に終わった。

6月19日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの利尻特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサトノハンターに6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月15日、中7週で迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のプロースに3馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月20日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2の朝日杯セントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたアサマノイタズラ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のヒートオンビートに3馬身半の差をつけて重賞初制覇を果たした。

4歳（2022年）

9月25日、約10か月の休養明けで迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

12月3日、中9週で迎えた11戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のルビーカサブランカに1馬身3/4の差をつけて連覇達成

5歳（2023年）

2月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6月3日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

8月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月21日、中8週で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

11月19日、中3週で迎えた16戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

6歳（2024年）

2月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

4月21日、中7週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた18戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。