アサマノイタズラ（2018年生、母ハイタッチクイーン）

アサマノイタズラ（2018年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「浅間のいたずら」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時11歳）と交配したハイタッチクイーンが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は前野牧場。2021年のセントライト記念(G2)に勝利した他、2021年のスプリングステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

12月13日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモマインに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月27日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳1勝クラスの水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月21日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、3歳G2のフジテレビ賞スプリングステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で嶋田純次騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、伸びてきたヴィクティファルス決め手に屈してアタマ差の2着となった。

4月18日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で嶋田純次騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

7月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で嶋田純次騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の朝日杯セントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のソーヴァリアントをクビ差振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

10月24日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

12月26日、中8週で迎えた9戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず16着に終わった。

4歳（2022年）

1月23日、中3週で迎えた10戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

3月26日、中8週で迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

5月29日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（7戦1勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

5歳（2023年）

7月29日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（8戦1勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

9月24日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（9戦1勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

11月5日、中5週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて18着に終わった。

11月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（10戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

12月17日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（11戦1勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

6歳（2024年）

2月18日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（12戦1勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた19戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で嶋田純次騎手（13戦1勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。