アプリコットベリー（2012年生、母フィックルベリー）

アプリコットベリー（2012年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「杏の実。果実が黄金色をしていることから。母名、父名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時18歳）と交配したフィックルベリーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地25戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,600万円（4万×400口）で一口馬主が募集された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月10日、デビュー戦は小崎綾也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は392kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、カービングパスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月30日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

3歳（2015年）

1月11日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小崎綾也騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で小崎綾也騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

2月21日、中1週で迎えた5戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月1日、連闘で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤロケットに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

5月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

8月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

8月22日、中1週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた10戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2600m 小雨/稍重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

4歳（2016年）

1月23日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の西尾特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

2月27日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月5日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小崎綾也騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

6月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月3日、中1週で迎えた16戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた17戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

8月21日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

11月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアフィニータを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

12月24日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のジングルベル賞（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5歳（2017年）

1月14日、中2週で迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた22戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月26日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

4月30日、中4週で迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。