ニケマジック（1996年生、母ポイントメーカー）

ニケマジック（1996年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時22歳）と交配したポイントメーカーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着1回、地方6戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1999年の芦屋川特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、白井吉美から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,585.5万円で落札された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

1月9日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

1月16日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったレインボージェットに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

1月31日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタカノプリンシパルを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月21日、中2週で迎えた4戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

7月31日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤスノインディアンを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を手中に収めた。

9月18日、中3週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサイコーデボネアをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’99ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた12戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の虹の松原ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

4歳（2000年）

1月23日、中4週で迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた14戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた15戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた16戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

7月30日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

8月27日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大濠特別（小倉芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

11月29日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から9kg絞って迎えた19戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、茜浜特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワンダートップランに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

12月22日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦のニューセンチュリー特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、ベルモントアクターに交わされて3馬身差の2着に敗れた。

5歳（2001年）

1月11日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の初春特別（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、ブルードラゴンに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月4日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた22戦目は、ハンデ戦のウインターサンデー特別（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

6歳（2002年）

2月26日、約13か月の休養明けで迎えた23戦目は、田部和広騎手を鞍上に迎えて、フレンドリーステッキ特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦のマーチ特別（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田部和広騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。