リリックドラマ（2014年生、母ヴェルヴェットクイーン）

リリックドラマ（2014年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「歌劇」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したヴェルヴェットクイーンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。戦績は、中央平地17戦1勝2着6回。主な勝ち鞍は2019年のトルマリンステークス(3勝クラス牝)。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月26日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3歳（2017年）

2月4日、中9週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

3月25日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

4月16日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

7月9日、中8週で迎えた6戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、パステラリアに半馬身交わされて2着となった。

8月6日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエレクトロニカにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシンボリブーケに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、イタリアンホワイトに交わされて4馬身差の2着となった。

12月9日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

4歳（2018年）

2月18日、中9週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4月8日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、ヤマニンリュウセイに交わされて1馬身差の2着となった。

4月22日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で城戸義政騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、アドマイヤアローに半馬身交わされて2着となった。

5月20日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の高田城特別（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で城戸義政騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、アウステルリッツに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月19日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

11月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の土湯温泉特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のコンダクトレスを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月22日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

5歳（2019年）

3月3日、中9週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月24日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（5戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に終わった。

5月12日、中6週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、最後はジャーミネイトと並んで3着同着となった。

6月16日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの北斗特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（7戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のトーセンスーリヤを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

7月28日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（8戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2019ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウインイクシードに3/4馬身交わされて2着となった。

10月19日、中7週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のシャンティローザを半馬身振り切って4勝目をゲットした。

11月10日、中2週で迎えた27戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

6歳（2020年）

1月18日、中9週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（10戦2勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

2020年1月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。