ヴィクティファルス（2018年生、母ヴィルジニア）

ヴィクティファルス（2018年5月1日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ガリレオ衛星に付けられた名前。母父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時17歳）と交配したヴィルジニアが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のスプリングステークス(G2)に勝利した他、2024年の東海ステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

11月28日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカサデガを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2021年）

2月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったエフフォーリアに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月21日、中4週で迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のフジテレビ賞スプリングステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアサマノイタズラをアタマ差振り切って初の重賞タイトルを奪取した。

4月18日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

5月30日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

9月20日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G2の朝日杯セントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月24日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

4歳（2022年）

1月5日、中9週で迎えた8戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

4月24日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

10月30日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で池添謙一騎手（7戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

12月18日、中6週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（2023年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

5月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり18着に終わった。

8月27日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

10月14日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、太秦ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（8戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のタイセイドレフォンに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

6歳（2024年）

1月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、G2の東海ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

5月18日、中4週で迎えた18戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（11戦2勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（12戦2勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

9月28日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（13戦2勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。