ナカハマクンショウ（1992年生、母フジノムラサキ）

ナカハマクンショウ（1992年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時18歳）と交配したフジノムラサキが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）不二牧場。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1998年の秩父特別(900万下)。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

10月16日、デビュー戦はA.ムンロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月23日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.ムンロ騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

3歳（1995年）

4月22日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

5月6日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、エイシンハミルトンに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月28日、中2週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、ダイワグレートに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

6月17日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、セノエスパークにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月29日、中5週で迎えた7戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカミノベニュワールに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月26日、中3週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイワサンプラスに6馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

9月18日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上はA.ムンロ騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の錦秋特別（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でA.ムンロ騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

12月16日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月23日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

4歳（1996年）

2月3日、中5週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月10日、中4週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鹿島特別（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の江の島特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く持ち堪えて、最後は2着のエチゴマンゲツを3/4馬身振り切って優勝

6月23日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（4戦1勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい5着に敗れた。

5歳（1997年）

6月28日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

6歳（1998年）

4月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の穂高特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のニットウダンシングに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

5月10日、中1週で迎えた26戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の薫風ステークス（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦2勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。