ニットウダンシング（1993年生、母ニットウタチバナ）

ニットウダンシング（1993年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンシングブレーヴ（当時10歳）と交配したニットウタチバナが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日東牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着8回。主な勝ち鞍は1999年の八雲特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

沢峰次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

2月25日、デビュー戦は寺島祐治騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は486kg。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したクロカミを捕まえ切れず、ハナ差の2着に惜敗した。

3月31日、中4週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で寺島祐治騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシュウレイビゼンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月28日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で寺島祐治騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

5月25日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で寺島祐治騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のクレマチス賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で寺島祐治騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた6戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のべにばな賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4歳（1997年）

2月2日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の館山特別（中山芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマルゴウィナーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月22日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝2000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したインターライセンスを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月26日、中4週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下の二王子岳特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったアービルサンゴッドにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月25日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1998年）

2月14日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

3月21日、中4週で迎えた13戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメープルウェイを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って久方ぶりに美酒を浴びた。

4月5日、中1週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のシーワンに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

4月26日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は吉永護騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったナカハマクンショウにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の金峰山特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月29日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月24日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の本栖湖特別（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサクラアカツキに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月20日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

6歳（1999年）

1月6日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はゴールドサンデーと並んで2着同着となった。

3月20日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の両国特別（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

4月17日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の金峰山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

6月27日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラモーダバンブーを半馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

7月11日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったドラゴンライトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

8月28日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた29戦目は、4歳以上1600万下のしらかばステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦2勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

10月9日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

11月14日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（8戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦2勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。