バロンハーバー（2003年生、母マルカジャンプ）

バロンハーバー（2003年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「男爵＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のボストンハーバー（当時9歳）と交配したマルカジャンプが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）二風谷ファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の美利河特別(500万下)。

経歴

デビュー前

平井雄二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

7月16日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したスロクハイネスを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月28日、連闘で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ナムラブームに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

9月11日、中1週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて、最後は2着のナイスソニックに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月2日、中2週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

3歳（2006年）

1月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったレッドスプレンダーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月5日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月11日、連闘で迎えた10戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

6月25日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の美利河特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のレヴリを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2007年）

2月4日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた16戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

9月1日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 雨/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

10月20日、中4週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

5歳（2008年）

5月10日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上500万下の飛竜特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。13着に終わった。

5月25日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた22戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた23戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のバロンダンスをハナ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

7月26日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下のUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

10月5日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。