ファッシネイター（2018年生、母スギノフォルモーザ）

ファッシネイター（2018年1月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「女性の頭に飾る装身具。魅惑するもの」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダノンレジェンド（当時8歳）と交配したスギノフォルモーザが22歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は明治牧場。主な勝ち鞍は2021年の3歳。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

9月26日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は444kg。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

3歳（2021年）

1月9日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

2月21日、中5週で迎えた3戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4月24日、中8週で迎えた4戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた5戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート800m 雨/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクールビスマルクに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月4日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柿原翔騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、ディンゴに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月16日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で柿原翔騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柿原翔騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

7月8日、連闘で迎えた9戦目は、3歳戦の名古屋モーニングフィーバー12（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で柿原翔騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた10戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、タケショウワンダーに交わされて3馬身差の2着となった。

8月3日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦の名古屋モーニングフィーバー26（名古屋ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村上弘樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロゼリアンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

8月17日、中1週で迎えた12戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は柿原翔騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

11月25日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

12月1日、連闘で迎えた14戦目は、木間塚龍馬騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4歳（2022年）

4月7日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五六（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4月11日、連闘で迎えた16戦目は、一般C3六七（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のグローリアスフィルに2馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、一般C3四五（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた18戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、ランチタイムチャレンジ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のモリデンテキーラをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

9月1日、中2週で迎えた19戦目は、一般C2四五六（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

9月30日、中3週で迎えた20戦目は、永井孝典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた21戦目は、長尾翼玖騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1 C2（園田ダート820m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長尾翼玖騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上C1（園田ダート820m 晴/良）に出走。鞍上は永井孝典騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた24戦目は、塚本涼人騎手を鞍上に迎えて、一般B2（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた25戦目は、一般B2（水沢ダート850m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で塚本涼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

12月26日、中1週で迎えた26戦目は、一般B2（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で塚本涼人騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

5歳（2023年）

3月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、一般C1（水沢ダート850m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で塚本涼人騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた28戦目は、一般C1（水沢ダート850m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で塚本涼人騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハッピーホリデイズに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月25日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C1（水沢ダート850m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

5月9日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた30戦目は、一般C1（盛岡ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は塚本涼人騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

5月23日、中1週で迎えた31戦目は、一般C1（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚本涼人騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。