エアリバティー（1994年生、母ジョイアスピルエット）

エアリバティー（1994年2月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時11歳）と交配したジョイアスピルエットが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦3勝2着2回、地方2戦0勝。1997年のクイーンステークス(牝G3)で2着に入った他、1996年のファンタジーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

7月14日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は440kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のイチバンリュウを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月2日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（1997年）

3月23日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

6月28日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下の野苺賞（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたオーバーザウォール決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月13日、中1週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユウキライジンに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月2日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のジュビロレディに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

9月28日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したプロモーションを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

10月19日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

4歳（1998年）

6月28日、約7か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月21日、中2週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた12戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1700m 雨/不良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

5歳（1999年）

3月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月2日、中7週で迎えた14戦目は、5歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。