イチバンリュウ（1994年生、母シンユカリ）

イチバンリュウ（1994年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のイルドブルボン（当時19歳）と交配したシンユカリが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）宝寄山牧場。戦績は、中央平地20戦1勝2着4回、中央障害15戦3勝2着2回。1999年の京都ジャンプステークス(ハンデJG3)で2着に入った他、1998年の京都大障害（秋）(重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴田光陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

7月14日、デビュー戦は宝来城多郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 雨/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったエアリバティーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたジンテマリ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

9月1日、中4週で迎えた3戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

9月8日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ルールファストに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月13日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメトロリュウハクに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月10日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のかえで賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の3歳抽せん馬特別（京都芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた9戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

3歳（1997年）

1月27日、中4週で迎えた10戦目は、4歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月1日、中4週で迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、フジヤマビザンにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

3月22日、中2週で迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた13戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に終わった。

4月20日、連闘で迎えた14戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

10月12日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

4歳（1998年）

1月11日、中3週で迎えた20戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた21戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

2月8日、中1週で迎えた22戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のシンメイアユチに5馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

9月19日、約7か月半の休み明けで迎えた23戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた24戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は金折知則騎手（3戦1勝）。5頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったシリウスランドから6馬身差の2着となった。

10月31日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（4戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のコミュニケーターに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月21日、中2週で迎えた26戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のゴッドスピードに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。

5歳（1999年）

2月27日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で金折知則騎手（6戦3勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた28戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3800m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた29戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4100m 雨/不良）に62kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は金折知則騎手（7戦3勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月16日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（8戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったトキオワイルドから2馬身半差の2着に敗北した。

9月25日、約4か月半の休養明けで迎えた31戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3170m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（9戦3勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデJ・G3の東京オータムジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で金折知則騎手（10戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で金折知則騎手（11戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月18日、中3週で迎えた34戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（2001年）

2月10日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 曇）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は金折知則騎手（12戦3勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。12着に終わった。