ゴッドスピード（1994年生、母プリテイシルバー）

ゴッドスピード（1994年4月6日）は、日本の競走馬、種牡馬。1999年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のポリッシュネイビー（当時10歳）と交配したプリテイシルバーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地15戦3勝2着1回、中央障害19戦8勝2着4回、地方3戦1勝。1999年の中山大障害(JG1)に勝利した他、1999年の阪神スプリングジャンプ(JG2)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

7月13日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に敗れた。

7月21日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったキタサンフドーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月17日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のダークブルーに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

9月1日、中1週で迎えた5戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキタサンフドーを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月19日、中6週で迎えた6戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた7戦目は、2歳G3の府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のスターマイサドルに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3歳（1997年）

2月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

3月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

3月23日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（6戦2勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

6月1日、中6週で迎えた12戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋守騎手（7戦2勝）。17頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

12月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で石橋守騎手（8戦2勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた14戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で石橋守騎手（9戦2勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

4歳（1998年）

1月6日、中1週で迎えた15戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で石橋守騎手（10戦2勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた16戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた17戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったウエルビゼンからクビ差の2着に甘んじた。

2月28日、中1週で迎えた18戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムオオジャに約23馬身の大差をつけて1番人気に応えた。

3月14日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に56kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のニケスピリットをクビ差制して3つ目の重賞タイトルを奪取した。

4月4日、中2週で迎えた20戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のニケスピリットをハナ差制して単勝一倍台の期待に応えた。

5月16日、中5週で迎えた21戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3930m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（5戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のノーザンレインボーに約18馬身の大差をつけて4連勝で4つ目の重賞タイトルを手にした。

6月6日、中2週で迎えた22戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で西谷誠騎手（6戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウレガードに6馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

9月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3150m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月24日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 小雨/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は西谷誠騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3930m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（8戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったイチバンリュウから1馬身半差の2着に敗北した。

12月19日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（9戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5歳（1999年）

1月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のトキオワイルドに半馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月20日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は西谷誠騎手（10戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のデピュティスズカに約10馬身の大差をつけて1着ゴールを果たした。

3月14日、中2週で迎えた29戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3800m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（11戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったファイブポインターから3馬身半差の2着に敗北した。

4月11日、中3週で迎えた30戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4100m 雨/不良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（12戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

11月20日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（13戦6勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。3着に入った。

12月18日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた32戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（14戦6勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のゴーカイをハナ差制して初のG1タイトルを掴み取った。

6歳（2000年）

1月8日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた33戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 曇）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（15戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったホーマンランドオーから3馬身半差の2着に敗北した。

11月11日、約10か月半の休み明けで迎えた34戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で西谷誠騎手（16戦7勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7歳（2001年）

5月13日、約6か月の休み明けで迎えた35戦目は、山本裕次郎騎手を鞍上に迎えて、一般A1（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のアイアムアブラザーに2馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

6月24日、中5週で迎えた36戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、あすなろ賞（水沢ダート1900m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。

8歳（2002年）

4月29日、約10か月半の休養明けで迎えた37戦目は、西康志騎手を鞍上に迎えて、赤松杯（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。