ニケスピリット（1994年生、母ウラカワジエンヌ）

ニケスピリット（1994年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時9歳）と交配したウラカワジエンヌが24歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大林ファーム。戦績は、中央平地16戦2勝、中央障害10戦4勝2着2回、地方1戦0勝。1998年の阪神障害ステークス（春）(ハンデ重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

9月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた2戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた3戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた4戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

12月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のカネトシダイアンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月21日、中1週で迎えた6戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦1勝）。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

3歳（1997年）

1月6日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦1勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた9戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下のくすのき賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は千田輝彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた11戦目は、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた12戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（5戦1勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた13戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（6戦1勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた14戦目は、4歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中竹和也騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた15戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のくちなし賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。7頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエムジースナイパーをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

6月14日、中3週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は中竹和也騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のエイユーダンボーに5馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

7月2日、中2週で迎えた17戦目は、3歳G3の名古屋優駿（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月2日、中3週で迎えた18戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中竹和也騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた19戦目は、障害4歳以上400万下（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中竹和也騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のイブキサイレンスに1馬身1/4の差をつけて4勝目を収める

9月13日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3150m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中竹和也騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月18日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中竹和也騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた22戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で中竹和也騎手（8戦2勝）。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では決め手に欠いて18着に終わった。

4歳（1998年）

2月14日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 曇/良）に56kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた24戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったゴッドスピードからクビ差の2着に惜敗した。

4月4日、中2週で迎えた25戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に55kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったゴッドスピードからハナ差の2着に甘んじた。

5月9日、中4週で迎えた26戦目は、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 曇）に55kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のドリブルラッシュに8馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

5月30日、中2週で迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 曇）に56kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のネーハイジャパンに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。